MetroWalker 2016-2017 Winter 冬号
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撮影/池田真理、岡村智明、原重治 長い間都があり日本古来の文化が根付いていた京都と、商業の街として栄えた大阪。この2つの豊かな都市を中心に、町人によって育まれた上方の文化は、華やかな元禄文化の象徴でもある。また江戸前期、江戸の街へ次々と移入された上方文化は、その後の江戸の発展にも繋がった。 今回紹介するのは、東京で触れられる粋すいを極めた上方文化。一見難しそうな伝統芸能も、気軽に楽しめる場所が実は身近にある。渋谷の﹁セルリアンタワー能楽堂﹂では、公演日以外なら格式ある能舞台が自由に見られ、神楽坂にある上方舞の教室では、優美な舞を見学・体験できる。﹁百人一首﹂や﹁京扇子﹂といった、上方発祥の品を楽しむのもまたおすすめ。 この機会に上方文化の面白さを、東京に居ながら見つけてみては。はんなり気分で楽しむ粋すいを極めた上方文化東京で巡る江戸の文化2艶やかな上方文化に触れるあでイン川田隅線橋田飯J町楽有左・右/セルリアンタワーの誕生とともに2001年開設された能楽堂。地下2階、能楽堂へ続く通路は縦格子の和のデザインが印象的で、洗練された雰囲気を醸し出している。能舞台は元々屋外にあったことから、その名残で屋根が付いている。鏡板の松の絵は、神が宿るという奈良の春日大社の「影よう向ごうの松」を模している。08

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