歴史的遺構を取り入れてリニューアル! 銀座線神田駅のコンセプトは「昭和のオフィス街」

銀座線開通90周年に向けて、各駅で進行中のリニューアル工事。今回は浅草と並ぶ東京のザ・下町といえる、神田駅の完成イメージを一足先にご紹介します。

今も昔もビジネスマンが行き交う「神田」。リニューアルのテーマは「昭和のオフィス街」

神田明神や本の街神保町を擁し、江戸三大祭りのひとつである神田祭でも知られる東京の下町「神田」。有形文化財として登録されている「松本家住宅主屋」など、江戸の風情を感じる和風建築の建物が残っていながら、一方では再開発が進み、近代的なオフィスビルや商業施設も立ち並ぶ、過去と現代が混在している街です。

そんな街の玄関となる銀座線神田駅のリニューアルコンセプトは「昭和のオフィス街」。新たな神田駅への出入口には小さな窓をいくつも配しました。地上に向かう階段を上がりながらその窓をのぞくと、神田の街並みがカンバスのように見える仕掛けです。さらに、その四角い窓枠を連続的に配置することで、家が建ちならぶ神田の姿を表現しています。

銀座線の「歴史的遺構」を活かしたホームデザイン

駅構内は、昭和の記憶を感じさせる歴史アーカイブに。リニューアル後のホームには、「選奨土木遺産*」として認定された歴史的遺構であり、神田駅の開通当時から駅を支え続けている鉄鋼框(てっこうかまち)構造*2を活用します。鉄鋼框の周りをガラスで取り囲んでライトアップすることで、駅の歴史を感じるギャラリーのような雰囲気に。

また、柱のカラーは、昭和のオフィス街をイメージした落ち着いた茶色で統一しています。

*1「選奨土木遺産」とは、社団法人土木学会が、日本国内の歴史的建造物の中から、重要な土木構造物を保存することを目的として「土木遺産」に認定する仕組みのこと。

*2 框構造とは、柱と梁を格子状に組み、その接合部を固定している構造のこと

鉄鋼框が額縁に!? ギャラリーとしても使われる連絡通路!

須田町方面の連絡通路も大きく生まれ変わります。この連絡通路、なんとギャラリーの役割も持っているんです。ホーム同様に鉄鋼框を活かしながら、既存の柱と壁面を額縁に見立て、銀座線神田駅の歴史資料を展示する予定です。

多機能トイレの新設や、ベビーシートの増設など機能面でもアップデート

もちろん機能面のアップデートも行います。多機能トイレを新設し、女性用トイレにはパウダーコーナー、ベビーベッドを設置します。移動の利便性を高めるために、ホーム階から地上階までのエレベーターの整備も実施することで、より使いやすい駅となる予定です。

リニューアル工事期間・場所
駅リニューアル完了予定:2017年12月
駅該当箇所:乗降場、広間、通路、一般トイレ

下町の歴史を残しながらも、快適に利用していただけるように生まれ変わる神田駅をお楽しみに。

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