メトロニュース2016年6月号
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12駆使する電車の「架線」を張り替えるワケ東京を、もっと便利に。東京メトロの“安全・安心”の取り組みを紹介している「安全。安心。メトロの目」。今回は「架線張替」篇です。電車が走るために必要不可欠である「架線」をテーマに、終車後の限られた時間の中で真剣に作業を行う社員の姿をご覧ください。Advertisement安全。安心。メトロの目剛体架線トンネル上部にT形材を吊るし、真ん中にトロリ線をセットする形式。ちょう架線を用いてトロリ線を吊るす形式。線が1本のもの、2本のものなど、さまざま。第三軌条(サードレール)電車の上部ではなく、線路横に設置された架線。名前の由来は第三のレールに見えることから。「架線」にはどんな種類があるの?A.「架線」の種類は全部で3つあります。路線によって違うので、電車の待ち時間に見てみてください。架空線(カテナリ架線)「架線」はどんな役割をしているの?A.電車に電力を送るための「架線」は、変電所から送り出された電力を受け取ります。その電力は架線を介して、電車の上部についているパンタグラフが受け取り、電車へ供給されています。架線は電車を動かすためになくてはならないものです。「架線」はいつ張り替えられているの?A.パンタグラフと接触して電力を供給するトロリ線は、電車の走行とともにどんどん摩耗していきます。そこで、終車後から始発までの2~3時間という限られた時間の中で、架線の張り替えを実施しています。また、張り替えを行う社員は、安全に電車を走らせるために、日頃より架線の張り替えの訓練(電気部技能競技会)も行っています。Focus!
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