メトロニュース2017年9月号
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102017年4月に営業を開始した東京メトログルー ハノイ市を中心としたベトナムの交通機能向上に ベトナム東京メトロ 東京メトロの“東 SPOTベトナム東京メトロ社長 長谷川 收良 「ハノイ」の魅力を一言で表現するとやはり“人”に尽きると思います。業務に携わる中で感じるのが、ベトナムでは人と人との信頼関係をとても大切にしているということです。ベトナム東京メトロの会社設立も、たくさんのベトナムの方たちの協力によって、非常にスムーズに実現することができました。現在、ベトナムから依頼される仕事を受注できる体制が整い、将来的に、鉄道に関連したさまざまな事業への展望が開けている状態です。 現在、高度成長期を迎えているベトナムは活気に溢れています。その一方、著しい人口の増加に伴い都市の交通状況が混乱しており、この状況に不安を抱える市民は、大量輸送が可能になる都市鉄道に大きな希望を抱いています。約90年の歴史がある東京メトロの積み重ねた経験を、ハノイ市都市鉄道の発展への貢献を通して可視化することが、ベトナム東京メトロの成果につながるのではないかと考えています。ハノイ市での経験は、東京メトロのあり方に還元される機会にもなると信じています。90年間で培った東京メトログループの経験をハノイ市の都市鉄道として“可視化”していくハノイ市の交通事情 現在、ハノイ市の公共交通機関は、主にタクシーと路線バスです。バスの路線数は年々増加しているものの、その分担率※は都市交通全体の約10%に留まっています。そして近年の急速な経済発展と都市の人口増加に伴い、都市部では車両が急増。慢性的な渋滞や多発する事故など、道路交通状況はよくありません。 市民の交通手段において、圧倒的多数を占めるのはバイクです。近年はガソリンバイクに加え、免許不要で高校生でも乗ることのできる電動自転車も増えています。 バイク利用者の交通ルールやマナーは改善されつつあるものの、信号無視、逆走や歩道の走行、1台で4人乗りをしている人々もまだまだ見受けられます。今後ますますバイク・自動車が増加すると、混雑に拍車がかかり、事故が増加する恐れがあります。※ある交通機関が交通全体に占める割合ハノイ市で鉄道コンサルティング事業を行う海外法人「ベトナム東京メトロ」 ベトナム東京メトロは、ベトナムにおける都市鉄道コンサルティング事業を担っていく、東京メトログループにとって初の海外法人です。これまでもハノイメトロカンパニー※の設立など、さまざまな支援を行ってきましたが、現地法人を設立することにより、継続的な業務支援や、都市鉄道コンサルティング事業を実施できる体制を整えました。 今後も東京メトログループは、ベトナム全体の都市交通機能向上に貢献し、ベトナムのさらなる発展と日越両国の友好関係の強化につなげていきます。※ハノイ市の都市鉄道運営会社

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