あたたかみのある駅を目指して。「佇む街並み」をテーマに銀座線稲荷町駅がリニューアル!

2017年12月に開通90周年を迎える銀座線は、全駅のリニューアルを進めています。今回ご紹介するのは、2016年2月から工事がはじまった銀座線稲荷町駅。いったいどんな姿に生まれ変わるのか、すこしのぞいてみましょう。

デザインコンセプトは「佇む街並み」

リニューアルに先立って、稲荷町駅が含まれる下町エリア(浅草〜神田駅間)は、「東京メトロ銀座線"下町エリア"駅デザインコンペ」を実施。リニューアルのコンセプトは、最優秀案がもとになっています。

稲荷町駅周辺には、長屋の面影を残す歴史的家並みが残り、老舗と言われるような店が点在。さまざまな工房もあります。街のそこかしこに残る「木」のイメージを素材のベースとして駅のデザインに反映、街並みに溶け込んだものにしました。

和のデザインをとり入れた駅出入り口に

こちらの画像が、新しい稲荷町駅の上家(地下への入り口)のデザイン。屋根部分などにアイボリー系のタイルを使うことで、暖かみのある、やさしい色合いになります。

稲荷町駅の上家、壁面の模様

壁面部分には、ひし形を組み合わせた模様を取り入れます。

日本伝統の文様には、ひし形を組み合わせたものが多くあることをヒントにし、壁面のデザインに反映。歴史的な家並みが残る稲荷町になじむデザインとなっています。デザインだけではなく、安全面もアップデート。浸水対策(3.35m)を行います。

駅構内も木目素材とライティングであたたかみを表現

上家から入ると見えてくる、コンコース・改札エリア。駅全体のデザインコンセプトである「佇む街」を表現するために、床にはアイボリー系のタイルを、壁面には木目調のタイルを使ってあたたかみのあるコンコースに。ライティングにもひと工夫。暖色系の色味を使って、柔らかい光がこぼれる空間をつくります。

ホームは家並みをイメージ。「街並みそのもの」を表現

ホーム天井は、長屋のひさしが連続しているかのようなデザインに。明かりを仕込んだ格子窓からは、優しい光がこぼれます。床も石畳み風にし、ホームはまさに街並みそのもの。壁面上部には、銀座線のシンボルカラーであるオレンジ色のライトを帯状に取り入れ、銀座線らしさもしっかり表現します。

格子窓を分割するスリット部分には、「江戸切子」や「東京銀器」、「江戸からかみ」といった職人による工芸品を展示し、職人の伝統と技を伝えていく工夫も。

エレベーター、トイレも増設

各ホーム階から地上までのエレベーターを1基ずつ新設し、利便性の向上をはかります。すでに、浅草方面行き(図面上部側)のホーム階には、エレベーター、多機能トイレの新設が完了。今後は、渋谷方面行き(図面下部側)のホーム階のエレベーターを新設します。さらに、女性用トイレのリニューアルによりパウダーコーナーが新設され、ベビーシート・ベビーチェアの増設を行います(男性用トイレのリニューアルは完了)。

長屋や街並みを大切にしながらリニューアルされる稲荷町駅。機能性はもちろん、温かみのある雰囲気も兼ね備えた稲荷町駅の誕生をおまちください。

稲荷町駅:2017年12月リニューアル完了(一部除く)

※出入口上家改良は2018年6月、エレベーター新設は2019年度までに行います。

2018年1月25日時点

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