リニューアル後の銀座線田原町駅、「道具の街」のコンセプトはどう表現された!?写真でレポート!

銀座線は現在、各駅のリニューアルを進行中! なかでも下町エリアのリニューアルは一部を除き、2017年12月に完了しました。

この記事では、リニューアルが完了した田原町駅の内部をご紹介! はたして、どんな姿に生まれ変わったのでしょうか。

【下町エリアとは】
1927(昭和2)年に上野駅~浅草駅で東洋初の地下鉄として開通した歴史を活かし、当時の雰囲気から親しみを感じられる7駅を下町エリア(浅草・田原町・稲荷町・上野・上野広小路・末広町・神田の各駅)として位置づけています。

田原町は「道具の街」がコンセプト。ホームはどうなった!?

田原町駅は、料理の道具なら何でも揃うといわれる「かっぱ橋道具街」の最寄り駅です。そのため、リニューアルのコンセプトに据えられたのは「道具の街」。料理道具を想起させる金属の質感、そして下町としての「手仕事感」。この2つをあわせ持つ印象を与えるようなデザインを目指してリニューアルが進められました。

デザインのコンセプト画がこちら。

銀座線田原町駅

このデザインがどんなふうに仕上がったかというと...

銀座線田原町駅

こちらが現在の田原町駅のホーム! 天井や壁面はシルバー・ホワイトを基調に配色され、金属が持つクールなイメージや清潔感が伝わってくるホームに仕上がっていました。

銀座線田原町駅

壁面には織物のようなデザインを施した金属のパネルが随所に配置されています。もう少し近くで見てみましょう。

銀座線田原町駅

斜めから見てみると、金属が規則的に折り重なることでパネルが形成されていることがわかります! この織物のようなデザインに、「道具の街」を構成する2つの要素である(1)金属の質感と、(2)下町の手仕事感が表現されているように感じます。

銀座線田原町駅

壁面の上部には歌舞伎役者などの家紋のことを指す「芸能紋」が飾られています。これは1927年(昭和2年)に浅草~上野間で銀座線が開通した際、当時日本一の繁華街として賑わった、浅草への玄関に趣向を添えるために設置されたものです。リニューアル前のホーム壁面には鋳物(いもの)製の芸能紋が飾られていましたが、今回のリニューアルでは鋳物製の芸能紋を取り外し、隠れていた開業時のオリジナルの芸能紋をガラス製のショーケースに収めることになりました。ホーム上にある芸能紋は全てデザインが異なるものなので、田原町駅に立ち寄った際は探してみると面白いかもしれません。

銀座線田原町駅

続いて、ホーム床面はこちら。よく見てみるとサイズの異なるタイルが組み合わさって床面が形成されていることが分かります。素材も防汚性に優れたものが使用されており、メンテナンスもしやすいのだとか。実際にタイルを見てみましたが、確かに目立った汚れは見られず、清潔に保たれていました。

銀座線田原町駅

こちらは駅の改札口。改札を挟む壁面・天井に設置された照明の光によって改札口が明るく照らされていました。

90年の時を越え、開通当初のデザインが再現された田原町駅の出入口!

完成した上家(駅の出入口)についても見てみましょう。

銀座線田原町駅

こちらが田原町駅の2番出口です!

銀座線田原町駅

提供:土木学会附属土木図書館

そしてこちらは1927年(昭和2年)12月に田原町駅が開通した当時の写真です。約一世紀の時を超え、開通当初のデザインが継承されました。

もっと快適に、もっと安全に。機能性も向上した田原町駅

リニューアルによって向上したのはデザイン性だけではありません。

銀座線田原町駅

たとえば駅ホームのベンチ。より快適に過ごせるよう改良されただけでなく、設置されている箇所も増えていました。

銀座線田原町駅

こちらは多機能トイレの内装です。ベビーシートが新設され、小さなお子さんと駅を利用するお客様も利用しやすくなりました。その他、女性トイレにはパウダーコーナーが設置され、便器も全室が洋式化されています。

銀座線田原町駅

ホームドアの設置も完了し、安全性も向上しました。

金属の質感と職人の手仕事感を融合させ、「道具の街」として生まれ変わった田原町駅。お越しの際はぜひ、駅構内のデザインや、ホーム壁面に展示されている芸能紋に目を向けてみてください。

田原町駅:2017年12月リニューアル完了(一部除く)

※出入口上家改良は2018年9月、エレベーター新設は2019年度までに行います。

2018年8月15日時点

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