【銀座線探偵団】上野駅構内から上野動物園まで何分で着ける?案内表示だけで歩いてみた

春から東京で夢の新生活! 東京で暮らすなら、有名な所にも行ってみたい!! でも、東京は人が多いし、駅も大きくて、ちゃんと目的地にたどり着けるか不安...。そんな「東京が初めて」という方にも優しいのが、東京メトロのサインシステム(お客様がスムーズに駅構内を移動できるよう、案内標識を体系化したもの)。今回は、まだ上京して3ヶ月で東京の土地勘がないというモデルの吉井ノエリアさんが、銀座線の駅から「案内標識」だけで、東京を代表するランドマークにたどり着けるかチャレンジします。

モデルの吉井ノエリアさん

●東京メトロの「案内標識」はどうやって見たらいいの?

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まずは「案内標識」の基本的な読み方について、東京メトロ営業部施設課の八巻祐次郎さんからレクチャーを受けます。吉井さんは大阪出身で、地元では地下鉄をよく使っていたとのこと。さっそく東京の地下鉄についていろいろ聞いて、打ち解けているようですが...?

―最初に東京メトロの駅の案内標識の「基本」を教えて下さい。

まずお伝えしたいのは、「乗るときは青色、降りるときは黄色」というフレーズです。電車に乗るときは、青い看板を目指して歩いていただければ、ホームにたどり着けるようになっていますし、逆に降りたときは、黄色い看板を目指して歩いていただければ、地上に出られます。

特に「出口の看板を黄色にする」ということは、ガイドラインで決められていて、東京だけでなく、全国の鉄道各社で共通なので、きっとなじみがあるんじゃないかと思います。

―電車を降りたら、どんな看板に注意していくといいですか?

まずは、ホームで、黄色の「出口案内板」を確認してください。

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ホームにある「出口案内板」の例(浅草駅)

改札の位置と、五十音順で主な駅周辺の主要な施設を表示しています。改札を抜けた所には、改めて主要施設とその最寄りとなる出口の番号をご案内しています。ここには駅周辺の地図もありますので、出口を出た後、どの方向へ歩いて行けばいいか確認するといいと思います。

―目的地に近い出口がいくつもある場合は、どう表示しているんですか?

目的地が近い出口が複数ある場合でも、なるべく「ランドマーク施設1箇所に対し、最短距離で行けるか、最も道程が分かりやすい1つの出口のみを表示する」ようにしています。

2015年から各駅の案内板を順次リニューアルしていますが、リニューアルに際し、表示内容についても様々な検討を行いました。例えば、銀座線の上野駅から上野公園を目指していただく場合、7番出口と9番出口どちらからも距離がほとんど変わりません。そこで試験設置では両方の出口番号を表記したのですが、調査の結果、この表示によってかえってお客様が迷ってしまうということが分かったため、できるだけ簡潔に、1つの出口でご案内するようにしています。

ただ、目的地までの距離や条件がほぼ同じの出口が2つ存在する場合もあります。そうした場合は、2つの出口を表示した上で、そのルートの途中で目印になりそうな施設を"補助情報"として付け加えることができるようにしています。

実は上野駅における上野公園へのご案内も、その検討を行った事例の1つです。7番出口には「西郷像方面」、9番出口には「博物館方面」という補助情報を追加する検討を行っていました。

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2つ以上の出口を表示する際は「西郷像方面」「博物館方面」のように補助情報を加えることを検討していた、とのこと。果たして実際にはどう表示されているのでしょうか?

―じつはこの後、初めて上野動物園まで行くので、ちょっと不安なんですけど...。

まずは、「7番出口」を目指してみてください。上野駅の出口番号は特に白抜きの文字で大きく表示されていますので、分かりやすいと思います。

リニューアルでは、吉井さんのように東京に不慣れなお客様や、シニアのお客様、そして海外からのお客様にも安心してご利用いただけるよう、出来るだけ案内板の文字を大きくして、「メリハリ」をつけたものにしました。上野動物園は上野駅周辺でも特に大きなランドマークですので、ちゃんと案内していますよ。

ぜひ、案内板を頼りにしていただいて、初めての上野動物園を楽しんでください!

―ありがとうございます! 頑張っていってきます!!

●銀座線ホームから、いざ上野動物園へ!

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ということで、上野駅の銀座線ホームにやってきた吉井さん。さっそく、ホームの壁に設置された黄色い「出口案内板」を見つけたようです。分かりやすく「恩賜上野動物園」は7番出口を出ればいいことが分かりますね!

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最近リニューアルされたばかりという銀座線・上野駅のホームの柱にも、黄色い看板に上野公園・上野動物園と7番出口の文字がありました。日本語、英語はもちろん、中国語、ハングルの文字も見えますね。ここまで大きく書いてあれば、初めてでも迷いません!

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柱の奥に見えていた階段を上がって上野公園方面改札を抜けた所にも、7の数字と一緒に「上野公園方面」の文字が...。右斜めの矢印が出ているので、ちょっと注意していきますよ。

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見つけました! これが「大きな7」ですね。確かに、この白抜きの文字は、分かりやすいかも。あとは、上野動物園に向けて進むだけ!

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7番出口から地上に出て、正面にある横断歩道を渡ってから右に曲がると歩道橋があるので、これを登っていきます。その後しばらく真っ直ぐに進んでいくと...。

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「UENO ZOO」の案内看板を見つけましたよ。上野動物園は、こちらで間違いなし! ここから数分、道に沿って歩いていけば...。

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あっ、あった~!! 吉井さん、動物園のゲートが見えたようです。可愛いパンダの赤ちゃんも見られるかな?

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無事、上野動物園に到着~。

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銀座線のホームからここまで11分24秒で来ることができました! 途中、人の多さにちょっとびっくりしましたが、案内板のお陰で迷うことはありませんでした。これなら、東京が初めてという方でも、きっと安心ですね。

初めての上野動物園に、テンションが上がる吉井さん。「せっかくなので、銀座線に乗って浅草寺にも行ってみたい!」と、ちょっぴり自信を付けたようです。果たして、初めての浅草寺、吉井さんは無事にたどり着くことはできるでしょうか?

次回、浅草編をお楽しみに!

▼東京メトロの案内標識の変遷の歴史に興味がある方はこちら!
お客様を正しく目的地に導く「案内標識」進化の歴史【銀座線デザイン探訪】

望月崇史(もちづきたかふみ)

書いたひと:望月崇史(もちづきたかふみ)
1975年静岡県生まれ。放送作家。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは足かけ15年、およそ4500個! 放送の合間に、ひたすら好きな鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。 ラジオの鉄道特番出演、新聞・雑誌の駅弁特集でも紹介。 現在、ニッポン放送のウェブサイトで「ライター望月の駅弁膝栗毛」を連載中。
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