【銀座線券売機工事タイムラプス】大画面液晶タッチパネルを備えた新しい券売機が銀座駅に登場!

浅草駅や銀座駅をはじめ、銀座線は訪日外国人のお客様に多くご利用いただいている路線です。訪日外国人のお客様が増え続けている近年は券売機の多言語化が求められており、着々と新しい券売機への入れ替えが進んでいます。今回は、銀座駅で行われた券売機の入れ替え作業の模様をタイムラプス動画に収めました。最新式の券売機が設置される様子を、たっぷりとご覧ください!

終電後の銀座駅に、続々と運び込まれる新しい券売機

午前0時28分発の銀座線・上野行の最終電車をもって、この日、銀座駅から発車するすべての列車は運行を終了。お客様へのアナウンスが駅構内に流れます。

終電後の銀座駅に、続々と運び込まれる新しい券売機

およそ15分後、お帰りになったお客様と入れ替わるように、券売機の入れ替え作業に携わる作業員の皆さんが、台車にたくさんの段ボールを載せて、銀座四丁目交差点改札前のきっぷ売り場にやって来ました。

終電後の銀座駅に、続々と運び込まれる新しい券売機

運び込まれたのは、券売機の様々な部品です。
券売機は大きく分けて、印刷ユニット、紙幣ユニット、硬貨ユニット、カードユニットの4つで構成されています。

紙幣や硬貨を判別してきっぷを発券したり、交通系ICカードにチャージを行ったりすることを考えると、様々な機能が1つになった高性能の精密機械が必要となります。

終電後の銀座駅に、続々と運び込まれる新しい券売機

銀座駅・銀座四丁目交差点方面改札のきっぷ売り場には、7台の券売機が設置されています。この日入れ替えが行われるのは、手前にある水色の券売機(画像左・2台)。

新たに設置される券売機は、「旅行者向け券売機」と呼ばれるもので、大きな液晶タッチパネルが特徴なんだそう。国内外から多くの方が訪れる街・銀座にふさわしい券売機といえるでしょう。

速やか、かつ慎重に取り外される古い券売機

速やか、かつ慎重に取り外される古い券売機

午前1時すぎ、1台目の券売機の取り外し作業が始まりました。券売機は現金を取り扱う精密機械ということもあり、強力なゴム製の接着剤で固定されています。これをカッターで、お客様の目に触れる部分を傷つけないよう十分に配慮しながら、速やかにカットしていくことで、取り外し作業が行われていきます。

速やか、かつ慎重に取り外される古い券売機

数分後、もう1台の取り外し作業も始まりました。

速やか、かつ慎重に取り外される古い券売機

接着ゴムのカットが終わると、「せーの!」と呼吸を合わせて、ゆっくり慎重に券売機が取り外されていきます。

速やか、かつ慎重に取り外される古い券売機

じつは券売機、普段見えている姿はほんの一部で、ウラ側に大きな機械があります。よく改札の近くに単独で設置されている「自動精算機」が、本来の姿に近いかもしれません。券売機の"足"の長さを調節しながら、およそ15分で1台目の取り外しが終了しました。

速やか、かつ慎重に取り外される古い券売機

もう1台も15分ほどで、無事取り外されていきました。長年のおつとめ、ご苦労さまでした!

速やか、かつ慎重に取り外される古い券売機

作業開始からおよそ30分で、2台の券売機が取り外されました。改めて、私たちの目に触れていた部分は、機械のほんの一部だったことが分かります。

鉄道車両の場合、地方の私鉄などで"第二の人生"を送ることがあります。券売機もひょっとしたらどこかの駅で再利用されるのかなぁ、なんて思っていましたが......残念! 東京メトロの古くなった券売機はパーツごとに分解され、資源としてリサイクルされるようです。

ちなみにこの2つの券売機、同じように見えますが、じつはメーカーが異なります。硬貨の投入口を見ると、形状が違います。それぞれのメーカーの"個性"が感じられると、券売機にも様々な工夫があることが伝わりますね。

新しい券売機は32インチの大画面液晶タッチパネル!!

新しい券売機は32インチの大画面液晶タッチパネル!!

さあ、ビニールのカバーに覆われた新しい券売機の本体が、颯爽と現れました。台車に載せられて、ゆっくりゆっくりときっぷうりばへと運び込まれていきます。

新しい券売機は32インチの大画面液晶タッチパネル!!

一方、最終電車の発車直後に搬入されていた新しい券売機の部品が入った段ボールも、新しい券売機の本体の登場と共に、梱包がほどかれ始めました。それぞれ部品名をチェックしながら、手早く作業が行われていきます。

新しい券売機は32インチの大画面液晶タッチパネル!!

午前1時55分、本格的な設置作業が始まりました。券売機と枠の間は、接着ゴムが入る程度のごくわずかなすき間しかありません。もちろん、新しい券売機に傷をつけることはできませんし、そもそもが精密機械! 古い券売機の取り外し作業よりも、慎重にはめ込んでいきます。

新しい券売機は32インチの大画面液晶タッチパネル!!

ようやく券売機の姿が見えてきました。でも、先ほどまで設置されていたような旧来の券売機であれば、東京メトロの自動券売機であることを示すようなボードが見えてもよさそうなものですが......。じつはこの券売機、さっきまであったものとは異なるタイプの券売機なのです!

新しい券売機は32インチの大画面液晶タッチパネル!!

券売機の本体から大きく横にはみ出す形で、部品が取り付けられていきます。

新しい券売機は32インチの大画面液晶タッチパネル!!

さらに、はみ出した枠の部分を支える台座のようなものが取り付けられました。

新しい券売機は32インチの大画面液晶タッチパネル!!

そして32インチの大画面液晶タッチパネルが取り付けられていきます。じつはこの券売機、「不慣れなお客様がご利用しやすい」をコンセプトに、2016年から東京メトロと東京都交通局が共同で開発、試行運用に取り組んできた「旅行者向け券売機」と呼ばれるもの。

東京メトロでは、2018年から、銀座線・上野駅を皮切りに設置が始まっていて、上野駅・浅草駅・銀座駅に設置された新しい券売機のタッチパネルは、家族やグループの方でも見やすい大画面となっています。

新しい券売機は32インチの大画面液晶タッチパネル!!

大きな液晶タッチパネルを覆うカバーが取り付けられて、見た目は概ね出来上がってきました。
でも、まだ終わりではありません。

新しい券売機は32インチの大画面液晶タッチパネル!!

そう、券売機は紙幣や硬貨、カードなどを取り扱う精密機械。券売機の"頭脳部"に当たるウラ側のパーツ、部品が運び込まれて、セッティングされていきます。撤収開始時刻の午前3時半が、刻一刻と迫ってきます。

初めてのお客様でも使いやすい券売機へ!

初めてのお客様でも使いやすい券売機へ!

午前3時すぎ、概ね設置作業が終了しました。券売機のウラ側では、まだまだ最後の確認作業が行われている様子。果たして、無事に券売機の電源は入ってくれるでしょうか?

初めてのお客様でも使いやすい券売機へ!

午前3時20分、2つの新しい券売機の、大きな液晶画面が点灯しました。無事、予定時間内に作業終了! これで安心して、始発電車を前にお客様をお迎えすることが出来ます。

この「旅行者向け券売機」では、日本語のほか、英語・中国語・韓国語をはじめ、7ヵ国語に対応。
路線図から駅名を選択したり、路線の駅ナンバーで検索したりすることできっぷを購入可能です。その他、お目当ての観光スポットの名前を入力して最寄り駅を検索することも可能です。また、中国人旅行者のお客様に向けて「ピンイン」(中国語の発音表記法のこと。漢字の読み方をアルファベットなどで示した、読み仮名のようなもの)による入力も出来るようになりました。

今まできっぷうりばでは、お客様が運賃表を見上げて、どの金額のボタンを押そうか迷っている光景がよく見られました。でも、これからはそんなきっぷうりばの光景を見ることも少なくなっていくはず。東京での移動をより快適に、楽しくしてくれそうな、新しい券売機の登場です。

望月崇史(もちづきたかふみ)

書いたひと:望月崇史(もちづきたかふみ)
1975年静岡県生まれ。放送作家。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは足かけ15年、およそ4500個! 放送の合間に、ひたすら好きな鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。 ラジオの鉄道特番出演、新聞・雑誌の駅弁特集でも紹介。 現在、ニッポン放送のウェブサイトで「ライター望月の駅弁膝栗毛」を連載中。
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