スポーツの感動を演出する「思い出に残る外苑前駅」をつくりたい!【工事の進捗いかがですか】

銀座線各駅のリニューアル工事の現場に潜入し、工事の進捗をお伝えする「工事の進捗いかがですか?」。今回はさまざまな競技会場への重要なアクセスを担う「外苑前駅」に潜入いたします。学生野球・プロ野球・ラグビーといったスポーツはもちろん、各種イベントが頻繁に開催される一方、東京随一のおしゃれスポットでもある青山の一角をなす「外苑前駅」。2020年夏のリニューアル工事完了に向けて、いったいどのような工事が行われているのでしょうか?東京メトロ工務部の森内純平(もりうち・じゅんぺい)さんに駅構内をご案内いただきました。

プラットホームと競技場を結ぶ白いトラックラインがスポーツの感動を演出する!

2019年8月に取材を行った段階で、外苑前駅のリニューアル工事全体の進捗状況はおよそ4割。外苑前駅は空間的余裕が少なく、資材スペースを確保しにくいのが工事の難しいところ。加えて、深夜における工事時間の短さ、工事に際してさまざまな申請が必要なことなど、多くの制約の中で迅速に工事を進める必要があります。

プラットホームと競技場を結ぶ白いトラックラインがスポーツの感動を演出する!

外苑前駅のリニューアルコンセプトは「スポーツの杜」であり、その象徴となるのがこのプラットホーム。現在の天井はご覧の通り工事を進めている最中ですが、最終的には陸上競技のトラックをモチーフにしたラインが描かれ、床にもトラックをイメージした土肌(つちはだ)色のタイルが使われる予定です。

プラットホームと競技場を結ぶ白いトラックラインがスポーツの感動を演出する!

こちらが完成後の外苑前駅のホーム(イメージ)です。天井に白く引かれているのが陸上競技のトラックをモチーフにしたラインですね。

プラットホームと競技場を結ぶ白いトラックラインがスポーツの感動を演出する!

このラインはホームから2つの改札の天井につながっていて、1つが神宮球場方面改札です。工事関係者の皆さんは、この白いラインを「トラックライン」と呼んでいるのだそう。改札口の丸柱には半鏡面の素材が使われる予定のため、完成後は行き交う人々が映し出されることで躍動感が演出されることでしょう。なお、このラインは、現在工事中の2番出入口へもつながっていく予定です。

プラットホームと競技場を結ぶ白いトラックラインがスポーツの感動を演出する!

ちなみに、取材時点での神宮球場方面改札は、工事前と比べ改札口の位置が少し出入口寄り(写真の手前側)に移動しています。これにより改札機の設置台数が増えお客様の動線が改善されています。

プラットホームと競技場を結ぶ白いトラックラインがスポーツの感動を演出する!

改良後は地上行きエレベーター(写真左)と地上行きエスカレーター(写真右)が新たに利用できる

そして神宮球場方面改札付近にある2番出入口は大がかりなリニューアル工事が進行中! 改良前は出入口階段のみでしたが、改良後は地上行きエレベーターが1基、地上行きエスカレーターが4基新設され、神宮球場、秩父宮ラグビー場、新国立競技場方面へのアクセスが大幅に改善されます。プラットホームから続く「トラックライン」の先には、スポーツやイベントのアツい感動が待っているのです!

壁に描かれた銀杏並木の落ち葉が外苑前駅のホームを彩る!

柱に描かれた銀杏並木の落ち葉が外苑前駅のホームを彩る!

外苑前駅には、渋谷寄りの「神宮球場方面改札」と浅草寄りの「外苑いちょう並木方面改札」の2カ所の改札口があります。この「外苑いちょう並木方面改札」寄りのプラットホームの壁には、黄色い銀杏の葉が描かれていました。しかも、壁の下のほうに行くほど、銀杏の葉が積み重なっていく粋な演出も...。秋の紅葉シーズン、神宮外苑の銀杏並木は、外苑前駅のホームから始まるのです。

駅をご利用になるお客様にとって外苑前駅が「思い出に残る駅」になるように

駅をご利用になるお客様にとって外苑前駅が「思い出に残る駅」になるように

青山一丁目駅と表参道駅の両駅にはさまれた、銀座線単独駅となる「外苑前駅」。森内さんも赴任当初はおしゃれな街のイメージが強かったそうですが、工事を進めていくうちに、近くに高校が多くあり学生が多い街でもあることに気が付いたといいます。

そして、改めて神宮球場や秩父宮ラグビー場などで開催されるイベントの多さにも驚いたのだそう。イベントへの期待に胸を膨らませて銀座線を降り、感動の余韻に浸りながら再びレモンイエローの車両に吸い込まれていく多くのお客様。スポーツの試合やコンサートなどと共に「お客様の思い出に残る駅を作りたい!」と森内さんは、語ります。

2020年に向け、変化し続ける神宮外苑周辺。この秋、神宮外苑の色づいた銀杏並木を歩かれる方はぜひ、街と共に変わりゆく、リニューアル進行中の「外苑前駅」をご利用になってみてはいかがでしょうか。

銀座駅:2020年8月リニューアル完了(一部除く)

2019年11月5日時点

望月崇史(もちづきたかふみ)

書いたひと:望月崇史(もちづきたかふみ)
1975年静岡県生まれ。放送作家。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは足かけ15年、およそ4500個! 放送の合間に、ひたすら好きな鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。 ラジオの鉄道特番出演、新聞・雑誌の駅弁特集でも紹介。 現在、ニッポン放送のウェブサイトで「ライター望月の駅弁膝栗毛」を連載中。
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