■2010年4月27日 10-25 平成22年4月27日 さらなる安全を追求して —有楽町線にホームドアを設置します—地下鉄成増駅~氷川台駅間4駅の使用開始スケジュール決定 東京メトロ(本社:東京都台東区 社長: 今回設置する4駅では、ホーム上での組み立て設置後、調整作業が完了次第使用を開始いたします。
有楽町線に設置するホームドアは、丸ノ内線、副都心線と同型のハーフハイトタイプですが、新たに扉部分の一部に透明な強化ガラスを採用します。これにより、閉扉状態でもホームと列車の隙間を確認できる、視認範囲が広がりホームでの解放感が生まれる等の効果が得られます。 さらに、曲線ホーム区間でホームと車両の隙間が大きい箇所には、可動ステップも取り付け、より一層の安全性向上に努めます。 東京メトロでは、平成24年度完成を目指して、有楽町線全線にホームドアを設置していきます。
●有楽町線ホームドア使用開始スケジュール(設置日、使用開始日とも変更になる場合があります。)
●ホームドアの設置路線と駅
(参考)東京メトロのホームドアによる安全対策について東京メトロでは、平成3年11月の南北線開業(駒込駅~赤羽岩淵駅間)時に、日本の地下鉄として初めてホームドアを導入しました。ホームドアの設置は、転落事故を防ぎ、お客様により安心してご利用いただくことを目的としています。導入した路線では、転落事故は発生しておりません。 【ホームドアの導入】平成3年、南北線に初めてホームドアを導入したのを皮切りに、新規路線や既存路線に展開しております。(右表) ホームドアのタイプは2種類あり、一つが南北線で導入しているフルハイトタイプと呼ばれる天井近くまでスクリーンで覆われたもの、もう一つがハーフハイトタイプと呼ばれる高さ1,300mm(ドア部は1,200mm)のものです。 現在では、転落防止効果がフルハイトタイプと比べて遜色ないうえ、設置が容易であり既存路線に展開しやすいことから、ハーフハイトタイプが主流になっています。実際に、平成20年3月から運用開始した丸ノ内線では、終電後から始発までの限られた時間の中、25駅900開口への設置を、約2年で完了することができました。 今回有楽町線に導入するホームドアもハーフハイトタイプになります。23駅1,920開口の設置を約3年で完了させる予定です。
【可動ステップ設置】ホームドア設置によるホームからの転落事故防止とあわせて、曲線ホームでホームと車両の隙間が大きい箇所には、乗降の際の踏み外しや転落を防止する設備として、可動ステップを設置しています。これは、列車の到着時にホームドアと連動して床面からステップが張り出し隙間を少なくする設備です。平成16年5月、丸ノ内線中野坂上駅~方南町駅間へのホームドア導入時から採用しています。 有楽町線にも、隙間の大きいところへ設置を予定しています。
【今後に向けて】ホームドアの導入には、相互直通運転によって混在している車両のドアとドアの間隔の統一や、すべての車両へのホームドア関連の機器搭載、ホーム部のバリアフリー通路スペース確保等に取り組む必要がありますが、東京メトロでは、今後もホーム上での安全性向上を目的にホームドアの設置を進めてまいります。 以上 |