価値創造プロセス
強み
大都市東京に位置する事業エリア
東京メトロの事業エリアである東京は日本の政治・経済・文化の中心地。世界最大級の都市圏と言える東京には、日本のみならず世界中から人々が集まり、東京メトログループにとって多くの事業可能性が秘められています。
- 「東京」のポテンシャル
当社グループが事業基盤とする東京は、世界屈指の政治・経済・文化の中心都市であり、東京都区部の夜間人口は2045年まで安定した増加が見込まれています。また、東京都では新規オフィスビルの開発も活発であり、特に当社が路線を持つ都心5区におけるオフィスビル供給が大半を占めることから、その人流の増加が期待されます。
さらに、訪日外国人観光客数は過去最高水準で推移しており、東京に滞在する外国人の数は引き続き拡大傾向であることから、政府の2030年目標である訪日外国人数6,000万人に向けて、今後もさらなる増加が見込まれます。
東京では、当社沿線を中心に今後も複数の大規模複合施設の開業が計画されており、これらの開発が進むことで当社沿線のさらなる人流の増加が期待されます。
- 強みのさらなる強化
東京のポテンシャルをさらに引き出し、自社の成長に確実に結び付けるべく、移動の機会を創出するための施策を推進します。
具体的には、東京の主要な観光施設のチケットと「Tokyo Subway Ticket」とのセット商品「Tokyo City Pass」等企画乗車券の販売強化・新商品開発によるインバウンド・旅行者向け東京観光の需要喚起、メトポ・「東京メトロ my!アプリ」を中心とした顧客接点を活かしたデジタルマーケティングの推進等に取り組みます。
また、駅直結及び駅周辺での不動産取得や保有不動産も積極的に活用した不動産開発の推進、大規模再開発ほかまちづくりとの連携強化により、新たな価値を創出します。
首都圏鉄道ネットワークの中核
首都圏の鉄道ネットワークは、地下鉄、JR、私鉄等によって網の目のようなネットワークで結ばれており、東京都心を中心に、東西南北、郊外部に向かって各路線が延びています。
各路線を運営する鉄道事業者は、移動手段としての鉄道整備だけではなく、駅周辺の住宅開発や拠点駅での商業開発等を進め、沿線の魅力をつくり上げています。こうしたことから、首都圏の中でも東京圏の居住人口は約3,600万人となっており、世界最大級の都市圏が形づくられています。
- 都市動脈として
当社は、日本の政治・経済・文化の中心地である東京の地下を網目状に走る9路線195.0㎞を運営し、1日当たり約5,000本の列車を運行、平均約704万人のお客様にご利用いただいています。うち7路線で他社線との相互直通運転を実施し、総路線距離556.6㎞(相互直通運転先を含む)にも及ぶ首都圏ネットワークの中核として、人々の暮らしやビジネスを支えています。
東西線の輸送改善やCBTC路線の拡大等による既設路線の遅延解消、震災対策・激甚化する自然災害(大規模浸水等)への対策、セキュリティ強化やバリアフリー対策を引き続き実施することで、お客様のご利用動向や社会情勢の変化に応じた安全・安心な鉄道サービスを提供しています。
- 強みのさらなる強化
さらなる利便性向上へ向け、クレジットカード等のタッチ決済による後払い乗車サービスの推進をはじめ、お客様や社会のニーズ変化に柔軟に対応し、技術革新を積極的に取り入れながら、鉄道事業者間の連携をさらに進め、安全・安心かつ便利でシームレスな鉄道ネットワークの価値向上を追求していきます。
さらに当社は、国土交通省交通政策審議会答申第371号及び国と東京都との合意に基づく十分な補助金等の公的支援を前提に、有楽町線延伸(豊洲~住吉間)、南北線延伸(品川~白金高輪間)の整備に向けて取り組み、2030年代半ばの開業を目指しています。特に、有楽町線延伸においては東武スカイツリーライン・伊勢崎線・日光線との相互直通運転に向けた取組みを推進しており、鉄道ネットワークの強化を通じて、臨海部・都心部へのアクセス利便性向上や沿線まちづくりへの寄与、東京圏の国際競争力の強化への貢献とともに新たな鉄道需要を創出していきます。
都市機能を支える社員の使命感・技術力
首都東京を支える交通機関という重責を担う東京メトログループにとって、輸送の安全を確保することは、何よりも優先すべき使命です。当社グループでは、地下という特殊な環境下における安全・安定輸送を確保するために安全・防災対策として様々な設備を整備しているほか、万一事故・災害が発生した時のために日頃から様々な訓練等を行い、お客様の安全確保、事故・災害の早期復旧技術の習得に努め、万全の体制をとっています。
- 「さらなる安心」を支える技術
すべてのお客様の安全を確保し、安心を提供するため、研修や訓練などを通じて、必要な知識・技能を備えた人財を育成しています。2016年4月に開設した総合研修訓練センターでは、「いつでも」「失敗をおそれず」「本番さながら」の訓練を通じて、部門間の連携を深め、「協働」を育み知識や技能を磨くなど、当社グループの総合力を高めるための多様な人財育成に向けた取組みを行っています。
毎年秋には、役員及び社員並びにお客様役のお客様モニターが参加し、事故・災害等を想定し、総合研修訓練センターを使用した実践的な「異常時総合想定訓練」を実施しているほか、各自治体、警察・消防機関主催による合同訓練にも積極的に参加しています。
当社グループは、約100年にわたり首都東京の公共交通を運営し、地下という特殊な環境下において、安全・安定輸送をはじめとした鉄道運営の技術・ノウハウを蓄積してきました。これらの知見を活かし、鉄道インフラの維持管理や設備保守の高度化に資する技術を開発・活用するとともに、当社グループ内にとどまらず、他の鉄道事業者へ広く展開しています。また、これらの技術については、鉄道業界の発展に寄与するものとして、鉄道技術展にて紹介しています。
- 強みのさらなる強化
当社グループ全役員・社員を対象に、安全繋想館を活用した安全研修等を実施し、安全を最優先とする企業風土を引き続き形成していきます。さらに、輸送の安全を支える人財を継続的に獲得・育成するため、今後も総合研修訓練センターを活用した各種研修・訓練を実施するほか、安全研修、コンプライアンス研修、ビジネス英語研修等の社員の自律・挑戦・協働を促す研修を実施します。また、デジタル技術の活用やデータ分析のさらなる推進のため、デジタル人財の育成を強化します。
加えて、「採用強化」「働きやすさ向上」「やりがい創出」「人財育成」「福利厚生拡充」「健康経営推進」の観点から各種人事施策を推進します。
異常時総合想定訓練
鉄道具術展
総合研修訓練センター
安全繋想館
経営資本
価値創造プロセス
東京メトログループの3つの強みである「大都市東京に位置する事業エリア」「首都圏鉄道ネットワークの中核」「都市機能を支える社員の使命感・技術力」をもとに、運輸業を中心に不動産事業やライフ・ビジネスサービス事業とのシナジーを強化することで 好循環を生み出し、ビジョンの実現を目指します。
ビジョン:次の「あたりまえ」と「ワクワク」を
安全・安心な日常を支えながら、一人ひとりに合わせたリアルならではの体験や機会を生み出すことで、誰もが生きる「喜び」を実感しながら過ごせる未来を目指します。
次の「あたりまえ」:「あたりまえ」は日々進歩していくもの。 東京メトログループの事業も日々進化させ、世の中のあたりまえをリードしていく。
次の「ワクワク」:新しい移動体験の提供や地域・行政・開発事業者などのパートナーとの共創により、誰もが心おどる未来をつくる。
バリュー(ステークホルダーへ約束する価値)
東京メトログループがサステナビリティ重要課題(マテリアリティ)を解決することにより約束する価値を「バリュー」として、以下のように定義しています。
- サステナビリティ重要課題(マテリアリティ)については、以下ページをご参照ください。
サステナビリティ重要課題(マテリアリティ)