平素より東京メトロの事業活動にご理解を賜り、厚く御礼申し上げます。
東京メトロは、東京都区部を中心に9路線195.0km180駅の地下鉄を運営し、うち7路線で他社と相互直通運転を実施する、首都圏の鉄道ネットワークの中核を担う企業です。
グループ理念(ミッション)である「東京を走らせる力」のもと様々な取り組みを進め、2024年10月に東京証券取引所プライム市場に株式を上場し、変革と飛躍にドライブをかける新たなステージを迎えることとなりました。
東京メトロの基幹事業である鉄道事業は、通勤・通学需要、東京都心部の開発進展やインバウンド旅行者の増加を背景に、旅客運輸収入は好調に推移しております。一方、人手不足や物価上昇の影響により労務費・資材価格が高騰し、修繕費・外注費を中心とするコストが増加するほか、調達金利の上昇傾向や鉄道に関する安全・安定性の維持に対する社会的な意識の高まりを含め、当社を取り巻く経営環境は大きく変化しています。
中期経営計画「Run!~次代を翔けろ~」の2年目を迎える2026年度は、このような状況下でも当社の信頼の根幹である安全・サービスの水準を維持・向上させるべく、鉄道設備の修繕・更新を適正なタイミングで実施し必要な修繕費を計画的に確保するとともに、インフレを見据えたコスト構造の見直しや労働人口減少への対応として新技術の開発・導入を推進してまいります。さらに、これらの取り組みを着実に実行していくための基盤として、人財確保等の施策もあわせて推進いたします。
具体的には自然災害対策やバリアフリー化を含めたさらなる鉄道の安全・サービス向上、新線建設の着実な推進に取り組むほか、自動運転、クレジットカードやQRコードといった乗車サービスの浸透等の新技術開発・推進や鉄道需要の創出に加え、持続的な成長への基盤づくりに向けた都市・生活創造事業の拡大、新たなビジネスの取り組み等を推進していきます。有楽町線延伸(豊洲・住吉間)及び南北線延伸(品川・白金高輪間)は2030年代半ばの開業に向け、2026年度中のシールド工事の発注を目指し着実に取り組んでまいります。都市・生活創造事業では、鉄道事業とのシナジーを意識した不動産取得・開発の拡大とあわせて、新規ビジネス開発を含めたライフサービス事業・ビジネスサービス事業の推進を通じて成長を目指してまいります。
そのほか、サステナビリティ経営を推進すべく、長期環境目標「メトロCO2ゼロチャレンジ 2050」の達成に向けた取り組み等を通じて、脱炭素・循環型社会の実現に貢献してまいります。加えて、人財戦略に基づく人的資本経営、DE&Iの推進により社員一人ひとりの最大限の活躍を引き出すとともに、人権の尊重、コーポレート・ガバナンスのさらなる充実、デジタル技術の活用・促進により経営基盤の強化を図ってまいります。
東京メトロは、ビジョン(実現したい未来)として掲げた「次の『あたりまえ』と『ワクワク』を」の実現に向け、東京メトログループの価値創造プロセスを推進すべく、これからもお客様の安全を第一に、東京を中心とした首都圏の鉄道ネットワークの中核を担う交通事業者として、すべてのステークホルダーから信頼され、選択され、支持される企業グループを目指してまいります。
今後とも変わらぬご支援、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
