2015年5月21日
東京メトロ(本社:東京都台東区 社長:奥 義光)では、公益社団法人発明協会が主催する平成27年度全国発明表彰において、「鉄道車両用の操舵台車の発明(特許第5512108号)」により「発明賞」を受賞しました。
本発明は、急曲線が多数存在する地下鉄のような路線において、曲線走行時のレールと車輪の摩擦による騒音を低減し、乗り心地の向上を図るために、新日鐵住金株式会社と共同研究・開発を行ったものです。
通常の台車は、2本ある車軸が平行に固定されているため、曲線通過時には車輪とレールの摩擦により騒音や振動が発生しますが、本発明の操舵台車は、自動車がカーブに沿ってハンドルを切るように、曲線通過時に片方の車軸が自動的に舵を切る仕組みになっています。その結果、車輪とレールの摩擦が減少し騒音と振動が抑えられ、通常の台車よりも曲線をスムーズに走行することが可能です。
東京メトロでは、2012年4月から運行している銀座線1000系車両に本発明による操舵台車を採用しており、騒音と振動の低減に大きな効果を発揮しているとともに、走行エネルギー削減による省エネ効果に寄与しています。
今後もさらなる安全性の向上や質の高いサービスの提供を目指し、鉄道技術の研究・開発を進めていきます。
受賞の概要につきましては、添付ファイルをご参照ください。
平成27年度全国発明表彰「発明賞」受賞(PDF:362 KB)
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