2024年8月28日
東京地下鉄株式会社(本社:東京都台東区、代表取締役社長:山村 明義、以下「東京メトロ」)、メトロ開発株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:野焼 計史、以下「メトロ開発」)、株式会社横河NSエンジニアリング(本社:茨城県神栖市、代表取締役社長執行役員:高木 清次、以下「横河NSエンジニアリング」)は共同で、JIS規格鋼板(以下、「鋼板」)を積層した鋼製積層型支承板が使われた新型鋼管柱を開発し、2024年8月より、「マイエスタス®(MY-ESTAS)」として製品化しました。
従来、地下駅箱型トンネルの合成鋼管柱には、鋳鋼製朝顔形支承板(以下「鋳鋼製支承板」)を使用してきました。駅の改良工事等において大量の合成鋼管柱が必要になると、長期間にわたって工場の生産ラインを確保しなければならず、また鋳鋼製支承板の製作工程においては"鋳造"を必要とするため、調達に時間を要するケースもあり、大型プロジェクトを進める上では、鋼管柱の安定調達が課題となっておりました。
この課題を解決するべく、より効率的に生産でき、従来型と同等の強度を有する、鋼板を積層した鋼製積層型支承板(以下、「鋼製支承板」)の開発実験を3社で行ってきました。実験の結果、これまでの鋳鋼製支承板と同等の性能を確認することができ、このたび、この鋼製積層型支承板鋼管柱を「マイエスタス®(MY-ESTAS)」として製品化しました。
「マイエスタス®(MY-ESTAS)」の特徴は、「製作の効率性」と「調達の安定性」です。支承板の製作工程で "鋳造"を必要とせず、鋼板の切断加工と溶接でより効率的に製作することができ、従来型に比べ、製品納期が短縮されます。また材質も鋼板(SM材)で、部材が調達しやすく、発注者側の鋼管柱の安定調達も図れます。
東京メトログループでは、今後、大型プロジェクトをはじめ、「マイエスタス®(MY-ESTAS)」を多く採用するとともに、3社共同で、多くの地下空間工事での導入を提案してまいります。詳細は別添ファイルをご参照ください。
地下空間用新型鋼管柱(マイエスタス®)を新たに開発し、製品化します.pdf(PDF:642 KB)
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