■2009年12月21日
09-70
平成21年12月21日
環境配慮型の新型車両16000系
千代田線に導入決定!!
東京メトロ(本社:東京都台東区 社長 )では、列車運行に伴うエネルギーの効率的な使用をはかるため、千代田線6000系に代わる環境配慮型の新型車両16000系(16編成・160両)を、平成22年秋頃より順次導入いたします。
今回の16000系は、駆動システムに永久磁石式同期型モータ(PMSM)を採用し、有楽町線、副都心線の10000系で採用した誘導モータと比較して約10%の消費電力量を削減するなど、各装置の省エネルギー化をはじめ、走行騒音の低減、リサイクル性や安全性の向上を積極的にはかりました。
また、天井構造の見直しにより荷棚上の空間を拡大させるとともに、連結面の大型ガラスの採用や、荷棚と座席横の仕切りの一部にガラスを採用して、広がりのある車内空間を実現し、快適性の向上をはかりました。さらに、車両の床面を下げホームとの段差を少なくするなどして、バリアフリーに配慮した車両としました。 千代田線 新型車両16000系イメージ 車両の特徴(千代田線6000系との比較)
【車内快適性の向上】
・車内の快適性を高めるため、冷房能力を48 kW/両⇒ 58kW/両に向上しました。
・一人あたりの座席幅を430 mm⇒ 460mmに広げ、かつクッション性を高めることで、座り心地を向上させました。
【利便性の向上】
・車内表示器は各ドア上部に17インチワイド液晶を2画面配置し、乗り換え案内や駅設備案内等、より多くの情報を、見易く、きめ細かに提供できるようにしました。
・車内の床面高さを1,200mm ⇒ 1,140mmと低くしたことで、ホームとの段差を縮小しました。
・立った状態での姿勢保持、立ち座りの補助の目的から、座席前にスタンションポール(縦手すり)を設けました。
・車端部では、手荷物の上げ下げの容易性を高めるため、荷棚高さを1,770mm ⇒ 1,700mm(両端部以外1,750mm)に下げ、また、吊手を握りやすくするため、吊手の高さを1,640mm ⇒ 1,580mmと低くしました。
・出入口の床に床の色とコントラストを付けた識別板を設け、出入口部を識別しやすくしました。
・車両内外からドアの開閉のタイミングを確認できるよう、出入口上部に開閉動作に合わせて点滅する表示灯を取り付けました。
【環境負荷低減】
・東京メトロ車両で従来から導入しているアルミニウム合金製車体の技術を継承し、各部材の材質を極力統一してリサイクル性を向上させました。
【車体強度向上】
・ダブルスキン構体の採用や車体四隅の隅柱強化等により車体強度を向上するとともに、振動を低減して乗り心地を向上し、走行騒音の低減をはかりました。
【火災・有毒ガス対策の強化】
・火災発生時に有毒ガスを発生する材料や高温で溶け落ちる材料は使用しないなど、火災・有毒ガス対策を強化しました。
16000系車内イメージ |