従来から、台風や大雨による浸水に備えて、浸水のおそれのある駅の出入口に関しては、歩道より高い位置の設置や、止水板や出入口全体を閉鎖することができる防水扉を設置することで浸水を防止するほか、路上にある換気口には感知器を備えた浸水防止機を整備しています。
また、従来の対策に加え、中央防災会議「大規模水害に関する専門調査会」最終報告による浸水シミュレーション及び東京都による洪水ハザードマップの浸水想定を考慮して総合的な対策をとることとしました。想定する浸水深さに応じて一部の箇所では水深6mの水圧に対応できる浸水防止機(従来は2m対応)へ更新・設置を進めているほか、駅出入口では既存構造を利用して止水板の嵩上げや完全防水化を行っています。なお、既存構造で水圧に耐えられない場合は、建て替えを行うなどの対策を実施しています。
さらに、トンネル内への大量浸水に備えて、要所に防水ゲートを設置しており、トンネルの断面を閉鎖することが可能です。万が一、浸水した場合は、ポンプでトンネル外に排水できるようになっています。
既存構造では水圧に耐えられないことにより建て替えた完全防水型出入口
既存構造を利用した完全防水型出入口
強風時には、地上にある風速計からの情報を総合指令所で監視して、風速に応じた運転規制を行います。
水防法に基づき、以下の駅について、洪水時のお客様の円滑かつ迅速な避難の確保および浸水の防止を図るための計画を全40駅で作成し公表しています。