火災対策
東京メトロでは、2003年2月に発生した韓国大邱(テグ)市の地下鉄火災事故を受けて改正された火災対策基準に基づき、避難誘導設備、排煙設備、二段落としシャッター、消火栓設備等の整備、ケーブルの耐燃措置、車両天井材の耐燃措置、車両の貫通扉の設置など、大火源火災に対する安全性向上に取り組んでいます。
避難誘導設備の整備
ホームから地上までの避難通路が一方向のみの駅においては、お客様がホームから地上まで安全に避難できるように、避難通路(避難階段、地上出口等)を新たに設置し、二方向の避難通路を確保しています。
排煙設備の整備
排煙風量が不足する駅等については、基準に適合する排煙設備の整備を進めています。
二段落としシャッターの整備
二段落としシャッターは、火災に対する安全性向上のために、閉まる際に一旦停止することにより、お客様の避難通路の確保をしています。
蓄光式明示物の整備
既存地下駅舎(148駅)の駅構内やホームに避難誘導方向を示す蓄光式明示物を設置しています。
車両天井材の耐燃措置
天井部の冷風ダクト、冷風吹出口、扇風機羽根等の耐燃焼性及び耐溶融滴下性の確保を図ります。
車両の貫通扉の設置
車両と車両の連結面に貫通扉を設置することで、万一の火災の際の延焼防止を図ります。
各対策の整備状況
火災対策設備の整備は完了しております。
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整備完了合計 |
避難誘導設備の整備 |
20駅 |
排煙設備の整備 |
52駅 |
二段落としシャッターの整備 |
44駅 |
畜光式明示物の整備 |
148駅 |
車両天井材の耐燃措置 |
923両 |
車両貫通扉の設置 |
404両 |