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運行情報

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銀座線1000系

東洋初の地下鉄を彷彿とさせる旧1000形の車体デザインを採用する一方で、新しい技術を積極的に採り入れた車両です。

車両デザイン

旧1000形の車体色は、当時、ベルリンの地下鉄に使用されていた車体色を模したものであり、地下にあっても晴れやかな明るさがあるということで採用されました。
1000系は、その車体色“レモンイエロー”を、旧1000形のDNAを受け継ぐシンボルとして取り入れました。

車内快適性の向上のためのポイント

1000系車内イメージ

  • 車内空間を快適にするため、これまでより小型でかつ約1.4倍の冷房能力を持った冷房装置を導入。
  • 曲線走行時のレールと車輪の摩擦によるキシリ音を低減するため、新型操舵台車を採用。
  • 開放的な車内空間とするため、連結面や座席横の仕切り、荷棚に透明な強化ガラスを採用。

車内装備の改良

17インチワイド液晶の車内ディスプレイ

  • 乗り換え案内や駅設備案内等、よリ多くの情報を、見やすく、きめ細かに提供するため、各ドア上部に17インチワイド液晶の車内ディスプレイを採用。
  • 立位時の姿勢保持、立ち座りの補助の目的から、座席前にスタンションポール(縦手すり)を設置。

環境負荷の低減

永久磁石同期モータ(PMSM)の採用に加え、最新式制御装置の採用により、現行の01系VVVFインバータ制御と比較して約20%の駆動系消費電力量の削減。

装置 ~操舵台車の効果について~

通常の台車は、曲線にあわせ車軸は可動しないため、曲線通過時には車輪とレールの摩擦により騒音や振動が発生します。操舵台車は、自動車がカーブに沿ってハンドルを切るように、曲線通過時に車軸が自動的に舵を切る仕組みになっています。その結果、車輪とレールの摩擦が減少し騒音と振動が抑えられ、通常の台車よりも曲線をスムーズに走行することが可能です。特にカーブの多い地下鉄では騒音と振動の低減に大きな効果が得られます。

旧1000形とは

新型車両のモチーフとなった旧1000形は、東京メトロの前身である東京地下鉄道株式会社が日本初の地下鉄車両として導入した車両です。
地下鉄を走行することから、木材が多く使用されていた当時としては画期的な全鋼製車両とし不燃材料を積極的に採り入れ、保安装置としてATS(自動列車停止装置)を搭載した最新鋭の車両でした。

1927年当時の旧1000形車両

特別仕様車

外観デザイン

車内デザイン

予備灯

1000系の中でも最後に導入された1139編成と1140編成の2編成は、通常仕様車よりもさらに旧1000形のイメージに近づけたデザインとなっております。外観においては前照灯を1灯式に変更し、外装を窓周りのウインドシル/ヘッダーを模擬したデザインとしております。内装は吊り手をリコ式風の形状とし、内壁、座席、手すり等を旧1000形をモチーフとした配色としております。また旧1000形が活躍していた当時の「ポイント通過時等の室内灯消灯と側面予備灯の点灯」の状況を彷彿とさせる予備灯を設置しております。こちらはイベント列車等で運行する際に活用していきます。

※ウインドシル/ヘッダー
旧1000型がリベットで車体製造していた時代に、窓枠や出入口周りの強度を保つために使用されていた補強部品。

車両主要諸元

基本車両編成

基本車両編成